12時の薄汚ねぇシンデレラ

色々日々思う事を書いてます。

月が綺麗ですねの発言の主は夏目漱石ではない?!


今日は中秋の名月である。
だから
月にちなんだ話しをば書く。
チョット私事も入ってるけど…

ある晩に、旦那(今は旦那じゃあありません、元がつくけど、面倒なので元はつけず旦那で統一します)と夜道を歩いていたら、
「月が綺麗ですね」って旦那が言った。
急に唐突にである。

しかし私は無反応。

「そういう時は、そうですね。って言うんだけど…」と再び、旦那が言った。

ますます私、キョトンなのである。

『月が綺麗ですね』の意味を説明しだす、旦那。

旦那の話によると、かの夏目漱石先生が嫁が彼女だった時に「貴方の事が、好きです」の代わりに「月が綺麗ですね」って言って、彼女が「そうですね」って答えたとか。

知らんわい!

私は夏目漱石のファンでもないし、
旦那だって、夏目漱石のファンじゃなくて宮沢賢治の信者なのである。

だいたい普段の旦那は【月が綺麗ですね】って言うキャラじゃない。

私に『月が綺麗ですね』が通じなかったのもあるんだろうけど、旦那はその後、
旦那の父の知り合いの◯さんの話を持ち出してきた。
◯さんもはっきり言えば、『月が綺麗ですね』っていうキャラの人じゃない。

でもデートの帰り道、彼女(嫁)に「月が綺麗ですね」って言ったそうなんだ。
まぁ◯さんの現奥さまも、私と同じ似たりよったりの反応だったらしいけどw

そりゃあそうだ。

夏目漱石の月が綺麗ですねのエピ知らないと
反応が薄くて当たり前である。
仮に
知ってたとしても、素で月が綺麗だから言ってるのか?それとも貴方が好きですの意味で、言ってるのか?わかんないよね。

変に格好つけなくていいんですよ、愛の言葉なんて。

ところで、『月が綺麗ですね』の記事を書く為に、ググった私は驚愕の事実を30年目にして知ることになる。

まずは『月が綺麗ですね』と夏目漱石が嫁に言ったと言う話が全く出てこない。

そして、夏目漱石が英語教師をしていた時に、生徒に「I love youではなく、日本人なら月が綺麗ですね、とでも言っておきなさい」と言ったのが、『月が綺麗ですね』の元話らしい‥
ただ
これも逸話らしく、夏目漱石が言ったか、どうかも怪しい話らしいのだ。

『月が綺麗ですね』なんて、曖昧模糊な愛の告白を広めやがって夏目漱石め!とずっと思ってた。夏目漱石先生ホント御免やで!

それにしても
いやはやなんとも、旦那は一体何処からあの夏目漱石が彼女に言ったという情報を仕入れてきたのやら。

多分やけど、夏目漱石のエピソードを知ってた、旦那の父の知り合いの◯さんが、嫁になる前の彼女に「月が綺麗ですね」って言った話を〇〇家(旦那の実家)でしたんだと思うんだ。

この人は、人の話は前後の話しか頭にインプットされない人だし、自分の中で都合好く話が改変されたりする人なので、
◯さんが彼女に言ったエピがいつの間にか夏目漱石になってしまった…あり得るんだわ。

思い込みって怖いねw

昨日の月も綺麗だったけど、今日の月は更に綺麗ですね、だった。

明日月見のイベント行くので、明日も綺麗な月が見れますように。